2025.05.15

飲酒対策

アルコール検知器(アルコールチェッカー)の使い方、使う際の注意点を解説

アルコール検知器は、運転前の酒気帯び確認を行うための重要な機器です。2022年4月1日より施行された改正道路交通法施行規則(令和3年内閣府令第62号)では、安全運転管理者に対して、ドライバーの酒気帯び確認を目視で確認することが義務付けられました。
 
さらに、2023年12月1日からは、目視での酒気帯び確認に加え、アルコール検知器による確認も義務付けられています。アルコール検知器は正しい使い方を理解していないと、測定結果に誤差が生じる場合があるので注意が必要です。
 
今回の記事では、アルコール検知器の基本的な使い方や注意点、正確に測定するためのポイントを詳しく解説します。安全運転のために、適切な測定方法を身に付けてください。
 
関連記事:アルコールチェッカーの仕組みとは?業務用と市販用の違いも解説 | SAFETY LIFE MEDIA

目次

アルコール検知器(アルコールチェッカー)とは?

アルコール検知器とは、測定器に息を吹きかけるだけで体内の残留アルコール濃度を数値化してくれる機器のことです。一般的には「アルコールチェッカー」という名称で、広く知られています。
 
旅客自動車運送事業者や貨物自動車運送事業者など、次の5つの事業者には、アルコールチェックをする際に、アルコール検知器の使用が義務付けられています。 

  • ・一般旅客自動車運送事業者
  • ・特定旅客自動車運送事業者
  • ・一般貨物自動車運送事業者
  • ・特定貨物自動車運送事業者
  • ・貨物軽自動車運送事業者

出典:自動車運送事業におけるアルコール検知器の使用について|国土交通省

アルコール検知器(アルコールチェッカー)の基本的な使い方

アルコール検知器には吹きかけ式やストロー式、マウスピース式があります(アルコール検知器の種類については、後述で詳しく解説します)。
 
アルコール検知器の基本的な使い方は、次の手順を参考にしてください。 

  1. 1.電源を入れる
  2. 2.吹き込み口をセットする
  3. 3.吹き込み口に、数秒間息を吹きかける
  4. 4.測定が完了すると、画面に測定結果が表示される
  5. 5.本体の電源を切る
 
ちなみに、一瞬息を吹きかけるだけでは正確な数値は測定できません。吹きかける息が不十分だと、エラーが出てしまいます。
 
息を吹きかける際は、事前にアルコール検知器の説明書をよく読んで、測定終了の指示があるまで息を吹き続けてください。

アルコール検知器|数値の見方

道路交通法第65条により、酒気を帯びた状態での運転は禁止されています。呼気中アルコール濃度が「0.15mg/L」以上の場合、酒気帯び運転に該当し、道路交通法により行政処分や罰則の対象となります。
 
そのため、多くのアルコール検知器では、0.15mg/Lのように呼気中アルコール濃度を小数点第二位まで表示する仕組みになっています。
 
アルコール検知器の数値の見方については、こちらの記事でも詳しく解説しているので、合わせて参考にしてください。
関連記事:アルコール検知器(アルコールチェッカー)の数値の見方!酒気帯び数値、正しい測定方法を解説 | SAFETY LIFE MEDIA

アルコール検知器(アルコールチェッカー)の種類

アルコール検知器には以下の3種類があり、それぞれによって使い方が若干異なります。

  • ・吹きかけ式
  • ・ストロー式
  • ・マウスピース式

吹きかけ式

吹きかけ式は、アルコール検知器本体に直接息を吹きかけて使用するタイプです。吹き込み口がアルコール検知器本体にあり、手軽に使用できます。
 
一番手軽に使用できるのは吹きかけ式のタイプですが、周囲の空気の影響を受けると正確な数値が測定できません。そのため、ストロー式やマウスピース式と比べると、少し精度が落ちる場合があります。

ストロー式

ストロー式は、アルコール検知器にストローを差し込んで、そこに息を吹きかけるタイプです。
 
ストローを通してダイレクトに息が届くので、吹きかけ式と比較すると精度が高くなります。ただし、衛生面を考えると毎回ストローを変えるため、手軽さという面においてはデメリットです。

マウスピース式

こちらは、アルコール検知器に専用のマウスピースを取り付けて、息を吹き込むタイプのアルコール検知器です。ストロー式と同じく、マウスピースを通してダイレクトに息が届くので、正確な数値を測ることができます。
 
マウスピース式はストロー式と違って、使い捨てではないため、洗って何回でも使うことができます。ただし専用のマウスピースが必要なため、他の検知器よりも値段が高くなりやすいです。

アルコール検知器(アルコールチェッカー)を使う際の注意点

アルコール検知器を使う際は、吹きかける直前に飲食をしたり喫煙をしたりしないこと、使用期限があることに注意してください。

吹きかける直前に飲食をしたり喫煙をしたりしない

アルコール検知器に息を吹きかける際、直前に飲食をしたり喫煙をしたりすると、アルコール検知器が反応する可能性があります。
 
次の飲食物はアルコールを測定する直前に食べると、アルコール検知器に反応しやすいです。

  • ・キムチ
  • ・味噌汁
  • ・アンパン
  • ・栄養ドリンク
  • ・ノンアルコールビール
  • ・エナジードリンク
  • ・養命酒
 
キムチや味噌に代表される「発酵食品」を食べた直後や、養命酒や歯磨きをした直後はアルコール検知器が反応する恐れがあります。
 
また、喫煙後は一酸化炭素が口腔内に残っており、アルコール検知器が反応してしまうかもしれません。
 
関連記事:飲酒してないのにアルコールチェッカーが反応?考えられる原因と対策とは | SAFETY LIFE MEDIA
関連記事:養命酒と飲酒運転|養命酒のアルコールが抜ける時間は? | SAFETY LIFE MEDIA

使用期限がある

アルコール検知器には、使用期限があるので注意してください。各機器によりさまざまですが、ハンディタイプのアルコール検知器では1年~2年のセンサー寿命が定められていることが多いです。
 
また期限だけでなく使用回数によるセンサー寿命も各機器によって定められているので、使用にあたってはセンサー寿命を迎えていないか定期的に確認が必要です。
 
業務用のアルコール検知器は、センサーを交換することができるタイプが多いです。そのため寿命が近くなってきたら、新しいセンサーを用意しておいてください。
 
アルコール検知器(センサー)の使用期限、寿命については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
関連記事:アルコールチェッカーには使用期限がある! センサー交換や買い替え時期について | SAFETY LIFE MEDIA

アルコール検知器なら中央自動車工業の「SOCIAC」

アルコールチェッカーを選ぶ際は、製品の精度や機能をしっかり確認して、自分の用途に合ったものを選ぶことが大切です。また、定期的な点検やメンテナンスを行い、常に正確な測定ができる状態を保つことが大切です。
 
中央自動車工業では、アルコールチェッカーの品質向上と普及を通じて、飲酒運転根絶を目指しています。
 
中央自動車工業のアルコール検知器「SOCIAC」は、息を吹きかけるだけの簡単操作で、購入したその日から誰でも気軽に使用することが可能です。また、官公庁や企業の採用実績として50,000件以上を誇ります。
 
電気化学式センサー搭載の「SOCIAC NEO」なら、スマートフォンアプリで計測結果を自動送信できるので、とても便利です。
 
センサー交換や修理等のアフターサービスも充実しているので、何か不具合があった際にも気軽にご相談ください。
 
SOCIACの商品詳細は、次のページからご確認ください。
アルコール検知器(アルコールチェッカー)ソシアック | 中央自動車工業株式会社 (sociac.jp)

まとめ

アルコール検知器を使う際に、正確な数値を測定するには、数秒間息を吹きかけることが大切です。
 
測定前は飲食や喫煙、歯みがきは控えてください。お酒を飲んでいないのに、誤ってアルコール検知器が反応してしまうことがあります。
 
注意点を踏まえた上で正しい測定方法を理解して、アルコール検知器の使い方を身に付けてください。

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