2024.10.28

飲酒対策

飲酒運転が多い時期は何月?多い時間帯、原因を解説

飲酒運転は年々減少傾向にありますが、それでも完全になくなることはありません。飲酒が原因による事故も発生しており、そのうち死亡事故も起きています。
 
ところで、飲酒運転が多い時期は何月かご存知でしょうか?日本は正月、お花見、お祭り、忘年会など、季節ごとに大人数でお酒を飲む機会があります。
 
この記事では、飲酒運転が多い時期や時間帯、原因を含めて解説していきます。

目次

飲酒運転(飲酒事故)が最も多い時期は12月

飲酒運転の月別による検挙数は、資料が見つかりませんでした。しかし飲酒事故の件数は、警察庁と北海道警察の資料により判明しています。
 
警察庁交通局配布資料(飲酒運転事故関連統計資料)」と、北海道警察本部交通企画課が公表している「飲酒運転が伴う交通事故実態」によると、飲酒運転による事故が多い月は12月です。
 
飲酒事故件数(平成22年〜26年)
1位:12月(2,311件)
2位:10月(2,075件)
2位:11月(2,075件)
4位:3月(2,037件)
参考:警察庁交通局配布資料(飲酒運転事故関連統計資料)
 
飲酒事故件数(令和元年〜5年)
1位:12月(50件)
2位:8月(43件)
3位:5月(42件)
参考:飲酒運転が伴う交通事故実態|北海道警察本部交通企画課
 
警察庁と北海道警察の資料だと、2位以下は飲酒事故の月が異なりますが、1位の12月ということは一致しています。
 
2つの資料から、飲酒事故の件数が多い時期が12月と出ています。そのため、飲酒運転が多い時期も12月と考えて良いでしょう。

飲酒運転の発生が多い時間帯は22時~6時

警察庁が公表している「飲酒死亡事故件数の発生時間帯別比較」によると、令和元年〜5年で起きた、飲酒事故の多い時間帯は22時〜6時です。
 
飲酒事故の多い時間帯は、22時〜6時が1日のうちの56%を締め、そのうち0時〜1時が1日のうちの17%を締めています。
 
飲酒事故の多い時間帯(令和元年〜5年)
1位:0時~1時(17%)
2位:2時~3時(15.2%)
3位:22時~23時(12.1%)
4位:4時~5時(11.7%)



最下位:10時~11時(2.9%)
参考:飲酒死亡事故件数の発生時間帯別比較|警察庁
 
やはり夜に飲酒する人が多いため、夜中に飲酒事故が多発しています。反対に8時〜18時までの10時間だと、飲酒事故は21.7%しか起きていませんでした。

なぜ飲酒事故は12月に最も多いのか?

12月に飲酒事故が多い原因として考えられるのが、忘年会シーズンであるということです。飲酒運転はダメだと分かっていても、ついついお酒を飲んでしまい、そのまま車を運転してしまうケースが考えられます。
 
また、交通事故全体の発生件数が、1年のうちで最も多い月が12月です。警察庁が公表している「交通事故死者数・重傷者数の推移」によると、平成29年~令和4年までのうち、交通事故の件数が最も多い月が12月と出ています。
 
12月は1年のうちで日の入りが最も早く、繫忙期や帰省シーズンで交通量も多いです。また、路面凍結することがあるなど道路の状態も悪く、事故が起きやすい条件が揃っています。
 
そこに忘年会シーズンが重なって飲酒する機会が多くなり、12月に飲酒事故が発生しやすくなると推測できます。

飲酒したら必ず運転代行を頼む

車で飲み会の席に参加して、ついつい飲酒してしまったときは、必ず運転代行を頼むようにしてください。
 
東京の運転代行の場合、料金は3kmまでは3,000円が相場で、そこから1kmごとに400〜500円で運転してくれます。たとえば、20km(東京駅〜吉祥寺駅)の距離を運転してもらうとしたら、10,000円ほどの料金です。
 
10,000円の出費は小さくはありませんが、飲酒運転で事故を起こしたときのことを考えると、決して高くはない値段です。
 
酒酔い運転が発覚すると「5年以下の懲役または100万円以下の罰金」が科せられます。事故を起こすと更に重い刑罰が下されて、自分の人生を大きく狂わせます。
 
特に12月は忘年会シーズンで交通事故自体が発生しやすい時期なので、飲酒したら必ず運転代行を頼むようにしてください。

まとめ

飲酒運転(飲酒事故)が多い時期は12月です。12月だけ気を付ければ良いわけではありませんが、年末は忘年会シーズンに加えて交通事故が起きやすい時期なので、特に注意してください。車で飲み会に参加して、その場のノリでついつい飲酒してしまったら、必ず運転代行を呼びましょう。

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