2024.08.29

危機管理

道路渋滞が起こる原因、渋滞を回避する方法とは?

高速道路や国道などで運転をしていると、渋滞に巻き込まれることがあります。時間に追われている職業ドライバーの場合、できれば渋滞は避けていきたいものです。
 
そもそも、渋滞が起きる原因は何なのでしょうか?ドライバーであれば「渋滞の先頭は何しているのか?」と、疑問に思ったことがあるはずです。
 
今回の記事では渋滞が起こる原因やポイント、渋滞を回避する方法について解説していきます。

目次

渋滞の原因|先頭車両はどうなっているのか?

渋滞に巻き込まれたドライバーであれば、誰もが「渋滞の先頭は何しているのか?どうなっているのか?」と、疑問に感じたことはあるでしょう。
 
道路渋滞は、坂道などでドライバーが気付かないうちにスピードが落ちてしまい、後続車も車間距離を空けるため、無意識のうちにブレーキを踏む、そのまた後ろの車もブレーキを踏む、といったことが原因で発生しています。
 
つまり、渋滞の先頭は知らず知らずのうちにスピードを落としてしまっており、気が付いたら道路渋滞が発生していることがあります。
 
「道路工事や交通事故で渋滞しているかと思ったら、結局は何もなかった。」という経験がある人もいるかもしれません。こういう場合は、坂道などでドライバーがいつの間にかスピードを落としていることが原因で渋滞が起こっています。

渋滞が起きやすいスポット

渋滞の原因の項目で「渋滞は坂道などで、ドライバーがいつの間にかスピードを落としていること」という点を挙げました。
 
こちらでは、ドライバーがいつの間にかスピードを落としてしまう、渋滞が起きやすいスポットについて解説していきます。

上り坂・サグ部

上り坂やサグ部では、ドライバーは無意識にスピードを落としてしまいます。サグ部とは、下り坂から上り坂に変わる凹状の箇所です。
 
上り坂やサグ部で先頭車両がスピードを落とすと、後続車両も続いてブレーキを落としながら運転をします。これにより、渋滞が続々と後ろに伸びてしまうのです。

トンネル

トンネルも、ドライバーが無意識にスピードを落としてしまうポイントです。トンネルの入り口は、急に暗くなり圧迫感を感じることがあります。そのため、ドライバーも知らず知らずのうちにスピードを落としてしまい、渋滞の原因になることがあるのです。

インターチェンジ

高速道路と一般道路を繋ぐ、インターチェンジの合流地点は渋滞が起きやすいポイントと言われています。これは、車両の流入にともなって車線を変更したり、速度を落としたりする車が多くなるためです。多くの車が流入して慎重な運転になるため、スピードを落として渋滞となってしまいます。

高速道路で渋滞が発生しやすい時期、時間帯とは?

高速道路を利用する人が増える時間帯は、「連休初日の朝(下り)」と「連休最終日前日の夕方から最終日の日中(上り)」です。こうした時間帯は交通量が増えてしまい、渋滞が発生しやすくなります。
 
特に年末やお盆の帰省シーズンは、ピークになると渋滞が数10kmにも及び、渋滞を抜けるまで数時間かかることも珍しくありません。
 
また、高速道路ではありませんが、「首都高ドライバーズサイト」が公表している資料によると、渋滞が発生するシーズンは時間帯は以下のようになっています。
 

種類別・渋滞の規模 渋滞が発生しやすい時期、時間帯
月間 7月、8月、9月、11月、12月、3月
曜日 金曜日
時間 7時~11時、17時~18時半

サイトでは「平日も土曜、休日も13時〜14時の時間帯は比較的渋滞が少ない傾向。」と結論づけています。
 
参考:渋滞が起きやすい時間帯を避ける!|首都高道路交通情報

年末やお盆の帰省シーズンは渋滞を避けるのは難しいですが、できるだけ渋滞が少ない時間帯を狙って運転しましょう。

渋滞を回避するには?

渋滞を回避する方法としては渋滞情報をこまめに確認したり、ETC2.0機器を利用したりすることです。

渋滞情報、予測の確認

高速道路を運転するときは、日本道路交通情報センターやNEXCOのサイトから、渋滞情報や予測をこまめに確認しましょう。運転の出発前に渋滞情報を確認して、渋滞が予測される道路を避けてください。
 
また、現在では渋滞情報をリアルタイムで知らせてくれるアプリもあります。サービスエリアで休憩する際はアプリを活用して迂回路を使えば、スムーズな運転が可能です。

ETC2.0機器の利用

ETC2.0対応の機器を使えば、料金所での自動支払いのほかに、交通に関するさまざまな情報を得ることができます。渋滞が発生しやすい上り坂やサグ部などの場所や、混雑している車線を知らせてくれるため、渋滞のポイントを事前に予測して運転することが可能です。
 
また、ETCを利用すれば高速道路の料金の支払いを自動でできるため、混雑緩和に繋がります。

高速道路での渋滞対策について

職業ドライバーの場合、高速道路を利用する機会は多いです。こちらでは、高速道路で行っている渋滞対策について解説していきます。

「速度低下注意」の看板

「速度低下注意」の看板は、上り坂やサグ部などに設置されており、スピード低下による渋滞を防ぐ目的があります。
 
車列の先頭を走行していたり、前方車両との車間距離が空いていたりするときに看板を見かけたら、速度を上げて渋滞を避けるように気を付けてください。

水平ライン

高速道路では、道の脇に設置される防音壁などに水平ラインがあります。この水平ラインは、上り坂を走行していることをドライバーに意識させるものです。
 
上り坂になると、無意識にスピードを落としてしまいます。水平ラインを見かけたときは、無意識のうちにスピードを落とさないようにして、渋滞が発生するのを防いでください。

エスコートライト(速度回復誘導灯)

高速道路のトンネル内には、エスコートライト(速度回復誘導灯)と呼ばれるものが設置されていることがあります。これは、側壁上に一定間隔で連続的に点滅灯するライトです。
 
エスコートライトは、光が流れるように連続的に点灯させることによって、ドライバーが組車のスピードを落とさないように支援する役割があります。

まとめ

渋滞は道路工事や交通事故よりも、上り坂やサグ部などでドライバーが気付かないうちにスピードを落としてしまうことで発生する、と言われています。
 
高速道路や国道など交通量の多い道路を運転する際は、スピードメーターをこまめにチェックして、知らず知らずのうちにスピードが低下していないか確認してみると渋滞予測を把握できるでしょう。

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