2023.03.07

飲酒対策

単純酩酊の種類について|単純酩酊の度合は6つの段階であらわされる

お酒を楽しんでいるときに、陽気になり、抑制がきかなくなることがあるとおもいます。それは酩酊している状態です。酔いは、体内に取り入れたアルコールが血液に溶け込んで、脳に運ばれ麻痺することでおこります。

そのため、飲酒の量が増えるごとにアルコール血中濃度も高くなっていきます。酩酊の様子は単純酩酊と異常酩酊に分類することができます。単純酩酊は飲酒量に比例して生じるふつうの酩酊です。

「異常酩酊」は明らかに態度が異なる「複雑酩酊」や、極度に興奮し、幻視や妄想に苦しむ「病的酩酊」に分けることができます。このような酩酊の症状は、"悪酔い "として知られています。
 
飲酒した際に発症する酔いには段階があります。ここからは単純酩酊にあてはまる6つの酔いの段階について解説していきます。

目次

単純酩酊の段階

酔いの段階は、「爽快期・ほろ酔い期・酩酊初期・酩酊期・泥酔期・昏睡期」の6つに分けられます。

酩酊の程度が高くなると、精神的な不安定さや人柄の変化がみられるようになりますが、異質な行動や徴候が目立つことはありません。犯罪に転じることになった際は、酔いは誘発的な役割にすぎず、完全責任能力が認められます。

ここからは各段階の症状について解説していきます。

爽快期

少量のアルコールを摂取するとさわやかな気分になり、陽気な感覚になります。ひとによっては皮膚に赤みがかるでしょう。判断力が少し低下しますが、支障はない状態です。

 

血中アルコール濃度 20~40mg/dl
酔いからくる症状
  • ●皮膚が赤くなる
  • ●陽気になる
  • ●判断力が少し低下する
 

ほろ酔い期

判断力や抑止力が鈍りはじめている状態です。体温が上がり、脈も速くなります。

 

血中アルコール濃度 50~100mg/dl
酔いからくる症状
  • ●ほろ酔い気分
  • ●手の動きが活発になる

酩酊初期

酔いがまわり、声や気持ちが大きくなります。立つとふらつき、怒りをぶつけてくるひともいるでしょう。

 

血中アルコール濃度 110~150mg/dl
酔いからくる症状
  • ●気が大きくなる
  • ●立てばふらつく
 

酩酊期

酔いがまわっている状態です。同じことを繰り返ししゃべり、会話が成立しないことがあるでしょう。ひとによっては千鳥足や吐き気などの症状がみられます。

 

血中アルコール濃度 160~300mg/dl
酔いからくる症状
  • ●何度も同じことをしゃべる
  • ●千鳥足
 

昏睡期

アルコールを摂取し過ぎた重度の状態です。この状態に陥ると揺り起こしても起きないでしょう。呼吸は深くゆっくりとした状態になります。

ひとによっては大小便が垂れ流すこともあります。場合によっては死亡にいたるケースもあるので注意しましょう。

 

血中アルコール濃度 410mg/dl以上
酔いからくる症状
  • ●揺り起こしても起きない
  • ●呼吸抑制から死亡に至る
 

飲酒は酩酊度を意識してほどほどに

酩酊度は血中アルコール濃度を測って判定した指針であり、個人の体質や体調によって症状の発生に差異があるでしょう。

食事の際や、飲酒を交えたコミュニケーションは楽しいものですが、度を越してしまうと他人に迷惑をかけ、最悪、死につながることもあります。
 
そのため、飲酒するときは2~3杯までなど、自身でルールを設けてお酒と楽しくつきあえるひとになりましょう。場の空気などに流されるのではなく、自身でコントロールすることが大切です。

BACK TO LIST

KEYWORD キーワード