2025.09.03

飲酒対策

飲酒運転・事故件数の推移|過去11年の推移や都道府県別データを解説

    飲酒運転の罰則が、平成14年(2002年)に厳しくなって以降、飲酒運転による事故件数は減少傾向にあります。
     
    では、飲酒運転の事故件数が、過去数年と比べてどれくらい減っているのか?厳罰化されてからの効果はどれくらいなのか?
     
    実際にすぐ分かる人はいないと思います。
     
    今回の記事では、飲酒運転が厳罰化されてからの効果を検証し、改めて飲酒運転防止の大切さを、皆さんに把握していただきたいと思います。

    目次

    平成24年~令和6年の飲酒運転による交通事故件数の推移

    こちらでは警察庁の資料を元に、平成26年~令和6年(2014年~2024年)の飲酒運転による交通事故件数の推移を紹介していきます。
     
    下の表を見てもらうと、飲酒運転の事故件数は過去11年(一般原付以上運転者・第1当事者)で減少しているのが分かります。

    事故件数 内訳
    平成26年(2014年) 4,155件 酒酔い:270件
    酒気帯び(0.25以上):2,421件
    酒気帯び(0.25未満):571件
    基準値以下:722件
    検知不能:171件
    平成27年(2015年) 3,864件 酒酔い:238件
    酒気帯び(0.25以上):2,189件
    酒気帯び(0.25未満):564件
    基準値以下:698件
    検知不能:171件
    平成28年(2016年) 3,757件 酒酔い:217件
    酒気帯び(0.25以上):2,238件
    酒気帯び(0.25未満):496件
    基準値以下:643件
    検知不能:163件
    平成29年(2017年) 3,582件 酒酔い:195件
    酒気帯び(0.25以上):2,085件
    酒気帯び(0.25未満):510件
    基準値以下:616件
    検知不能:176件
    平成30年(2018年) 3,355件 酒酔い:159件
    酒気帯び(0.25以上):2,024件
    酒気帯び(0.25未満):457件
    基準値以下:547件
    検知不能:168件
    令和元年(2019年) 3,046件 酒酔い:164件
    酒気帯び(0.25以上):1,892件
    酒気帯び(0.25未満):407件
    基準値以下:439件
    検知不能:144件
    令和2年(2020年) 2,522件 酒酔い:207件
    酒気帯び(0.25以上):1,488件
    酒気帯び(0.25未満):307件
    基準値以下:388件
    検知不能:132件
    令和3年(2021年) 2,198件 酒酔い:174件
    酒気帯び(0.25以上):1,346件
    酒気帯び(0.25未満):279件
    基準値以下:300件
    検知不能:99件
    令和4年(2022年) 2,167件 酒酔い:167件
    酒気帯び(0.25以上):1,322件
    酒気帯び(0.25未満):279件
    基準値以下:262件
    検知不能:137件
    令和5年(2023年) 2,346件 酒酔い:224件
    酒気帯び(0.25以上):1,453件
    酒気帯び(0.25未満):255件
    基準値以下:296件
    検知不能:118件
    令和6年(2024年) 2,346件 酒酔い:235件
    酒気帯び(0.25以上):1,440件
    酒気帯び(0.25未満):283件
    基準値以下:266件
    検知不能:122件
    情報引用元:飲酒運転による交通事故件数の推移|警察庁

    平成26年(2014年)には4,155件だった事故件数が、10年後の令和6年(2024年)には2,346件までに減少しました。
     
    事故件数が減少しているのは、平成14年(2002年)に飲酒運転の厳罰化が強化されているのが原因の1つと考えられます。
     
    また、現在では飲酒運転者だけでなく、飲酒運転をさせた人(酒類提供者)や、飲酒運転の車に同乗した人にも罰則が適用されるようになりました。
     
    そのため、世間が飲酒運転に対して厳しい目を向けるようになった、と考えられるでしょう。
     
    関連記事:飲酒運転はいつから厳しくなった?酒気帯び運転が厳罰化されたきっかけ、昔の基準 | SAFETY LIFE MEDIA

    飲酒運転の事故件数は下げ止まりしている傾向

    飲酒運転の事故件数は、令和4年(2022年)まで減少の一途でしたが、翌年以降は微増しました。現在では、飲酒運転の事故件数は下げ止まりしている傾向です。
     
    新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に移行し、外出や会食の機会が再び増加しました。
     
    それにより、飲酒運転につながる可能性のある状況が増えたと考えるのが妥当でしょう。
     
    長引く自粛生活を経て、飲酒を伴うイベントや会合が増えたことが、飲酒運転事故の増加の一因とみられています。

    都道府県別|飲酒運転の事故件数・事故率ランキング

    一般社団法人・日本損害保険協会の資料を参考にすると、2024年における全国の飲酒運転事故件数・事故率ランキングは、次のようになることが判明しました。
     
    【飲酒運転事故〝件数〟ランキング2024年】
    1位:東京都(154件)
    2位:大阪府(147件)
    3位:愛知県(138件)
    4位:千葉県(132件)
    5位:神奈川県(117件)
    6位:福岡県(96件)
    7位:北海道(95件)
    8位:兵庫県(91件)
    9位:埼玉県(87件)
    10位:茨城県(77件)
    【飲酒運転事故〝率〟ランキング2024年】
    1位:沖縄県(2.57%)
    2位:栃木県(1.97%)
    3位:鳥取県(1.82%)
    4位:山梨県(1.70%)
    5位:広島県(1.60%)
    6位:愛媛県(1.59%)
    7位:鹿児島県(1.59%)
    8位:三重県(1.57%)
    9位:富山県(1.53%)
    10位:福島県(1.50%)
    情報引用元:都道府県別飲酒運転事故の状況|一般社団法人・日本損害保険協会
     
    事故件数を見ると、東京・大阪・愛知など、人口が多い都道府県が上位に来るのは自然な流れだと考えられます。
     
    一方、飲酒運転事故率を見ると、飲酒運転事故件数にランクインしていた都道府県は、1つも入っていませんでした。
     
    都市部と比較して鉄道インフラが整備されていない地域では、自動車依存度が高いことから飲酒運転事故率が高くなる傾向があると指摘されています。
     
    特に1位の沖縄県に関しては、那覇市内の公共交通機関がモノレールやバスとなり、鉄道は整備されていません。
     
    また、都市部と比較すると交通量も少ないため、ついつい油断して飲酒運転をしてしまうドライバーも、一定数存在すると考えられます。

    飲酒運転が多い月や時間帯

    飲酒運転が多い月は、12月です。12月に飲酒運転が多い理由は、忘年会などの飲酒機会が増えることがあります。
     
    また、交通量の増加や路面凍結など事故が起きやすい条件が重なるのも、事故件数が多い原因です。年末の忙しさや帰省ラッシュも影響し、飲酒後の安易な運転が増える傾向があります。
     
    飲酒運転が多いのは、22時〜6時の時間帯です。
    夜間に飲酒の機会が集中し、判断力が落ちたまま運転する人が増えるためです。
    特に深夜は飲食店の閉店後や帰宅時に運転するケースが多く、交通量の少なさから油断もしやすくなります。
     
    関連記事:飲酒運転が多い時期は何月?多い時間帯、原因を解説 | SAFETY LIFE MEDIA

    まとめ

    飲酒運転の事故件数は、罰則が強化されてから減少傾向にありましたが、ここ数年は下げ止まりしている傾向です。
     
    特に交通インフラが整備されていなく、車社会である地域では、飲酒運転による事故が起きやすいです。
     
    どんな状況であろうと、飲酒運転は許される行為ではありません。飲酒をすると判断能力が落ちるため、事故につながる危険性が高いです。
     
    少しも油断せず、「飲んだら乗るな、乗るなら飲むな」の精神を心掛けてください。

    この記事の執筆者

    中央自動車工業株式会社

    中央自動車工業株式会社は2002年からアルコール検知器「ソシアック」シリーズの製造販売を行っています。飲酒運転撲滅の実現を目指して、アルコール検知器「ソシアック」シリーズをはじめ自動車に関わる業務の効率化、安全管理のお役に立つ情報を発信しています。

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