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2025.02.28

飲酒対策

アルコール検知器(アルコールチェッカー)の数値の見方!酒気帯び数値、正しい測定方法を解説

2022年4月から、それまで緑ナンバーだけだったアルコールチェックが、白ナンバー自動車を業務で使用する安全運転管理者の選任が必要な事業者にも義務化されました。
 
そして2023年11月までは、目視等による酒気帯び有無の確認のみでしたが、2023年12月からはアルコール検知器を用いて確認を行うことが義務化となっています。
 
今回の記事では、アルコールチェックの数値の見方と酒気帯び数値、正しい測定方法を解説していきます。
 
安全運転管理者については、こちら記事も参考にしてください。
関連記事:安全運転管理者とは?選任、届出、講習、副安全運転管理者など概要を簡潔に解説

目次

アルコール検知器(アルコールチェッカー)とは?

アルコール検知器とは、呼気中のアルコール濃度を測定する装置です。運送業者やタクシーの運転手など、職業ドライバーの飲酒運転を防いだり、健康管理に役立ったりします。
 
アルコール検知器の使用は運転前後の計2回、対面での確認が原則です。ただし、直行直帰などで対面確認が難しい場合は、これに準ずる適宜の方法を実施してください。
 
例えば、運転者に携帯型アルコール検知器を携行させるなどした上でカメラや電話を活用して、運転者の状態や測定結果を確認する方法も警察庁から示されています。
 
測定時には正確な結果を得るために、しっかりと息を吹きかけることが重要です。
 

アルコール検知器(アルコールチェッカー)の数値の見方

アルコール検知器は、呼気中のアルコール濃度を測定し、その数値を表示します。この数値を正しく理解することは、飲酒運転の防止や適切な健康管理において非常に重要です。

飲酒運転の罰則について

日本の道路交通法では、飲酒運転の基準として以下のように定められています。
 
飲酒運転の基準と罰則

違反種別 罰則 違反点数 行政処分
酒酔い運転 5年以下の懲役
または100万円以下の罰金
35点 免許取消し
(欠格期間:3年)
酒気帯び運転  
呼気中アルコール濃度0.25mg/l以上
3年以下の懲役
または50万円以下の罰金
25点 免許取消し
(欠格期間:2年)
 
呼気中アルコール濃度0.15mg/l以上0.25mg/l未満
同上 13点 免許停止
(停止期間:90日)

参考:みんなで守る「飲酒運転を絶対にしない、させない」|警察庁Webサイト
※行政処分はいずれも前歴なしの場合です。基準点数、前歴の回数によって処分量定や欠格期間が変わります。尚、欠格期間とは、再び免許を取得できるまでの期間を指します。
 
酒気帯び運転と酒酔い運転の違いなど、酒気帯び運転の詳細については、こちらの記事も参考にしてください。
関連記事:酒気帯び運転とは?酒酔い運転との違いやそれぞれの基準値と罰則もあわせて解説 | SAFETY LIFE MEDIA
 

アルコール検知器の数値表示

市販のアルコール検知器は、測定結果を小数点以下2桁または3桁で表示するものが一般的です。表示された数値が0.15mg/l以上であれば、法的に酒気帯び運転の基準を超えていることになります。
 
しかし、市販されているアルコール検知器に表示される数値は、あくまでも目安です。表示された数値で自動車運転の可否を判断しないでください。

アルコール検知器(アルコールチェッカー)で正しい数値を測る際の注意点

アルコール検知器で正確な数値を測定するためには、次の3点に注意することが重要です。
 

  • ●測定前の準備
  • ●測定環境の整備
  • ●正しい測定方法

測定前の準備

測定前に飲食や喫煙を行うと、口腔内にアルコールが残り、測定結果に影響を及ぼす可能性があります。そのため、測定の15〜20分前からは飲食や喫煙を控えることが推奨されます。
 
また、アルコールを含むマウスウォッシュや歯磨き粉を使用すると、一時的に口腔内のアルコール濃度が上昇し、誤った数値が表示されることがあります。そのため歯磨きをした後は、一定の時間を置いてから測定を行うようにしてください。

測定環境の整備

密閉された空間やアルコールの蒸気が存在する場所での測定は、外部要因によって結果が左右される可能性があります。そのため、風通しの良い場所で測定を行うことが望ましいです。
 
また、極端な温度や湿度の環境下では、アルコール検知器のセンサーが正確に機能しない場合があります。製品の取扱説明書に記載された適切な環境条件を確認し、その範囲内で使用してください。

正しい測定方法

アルコールチェックの測定前に深呼吸を行い、肺の奥から均一な呼気を吐き出すことで、より正確な数値を得ることができます。
 
息の吹きかけ方は、指定された時間(通常は数秒間)を、一定の強さで息を吹きかけることが重要です。
 
急激に強く吹きかけたり、弱すぎたりすると、正確な測定が難しくなります。説明書の指示に従って適切に行いましょう。

アルコール検知器(アルコールチェッカー)の取り扱い

アルコール検知器は、精密機器です。そのため、使用頻度や経過時間に応じてセンサーの精度が低下することがあります。
 
アルコール検知器の使用後は適切に清掃して、直射日光や高温多湿を避けた場所に保管してください。これによりアルコール検知器の劣化を防ぎ、長期間にわたって正確な測定を維持できます。
 
また、メーカーの推奨する頻度で定期的な校正や点検を行い、常に正確な測定ができる状態を保つように日常点検してください。
 
ちなみに、アルコール検知器が正常に検知するかの確認は、エタノールを含むマウススプレーを口内に吹き付け測定をしてみるというもあります。
 
アルコール検知器の正しい取り扱いと正確な測定は、安全運転や健康管理において非常に重要ですので、日常的に心掛けるようにしましょう。

アルコール検知器(アルコールチェッカー)で数値が検出されたら、どう対応する?

アルコール検知器で数値が検出された場合は、次の対応を検討してください。
 

  • ●運転を見合わせる
  • ●時間を置いて再測定する
  • ●水分補給

運転を見合わせる

検出された数値が法的基準を下回っていても、個人差や体調により運転能力が低下している可能性があります。安全を最優先し、運転を控えるようにしてください。

時間を置いて再測定する

アルコールは、時間の経過とともに体内で分解されます。一定の時間を待つことで、体内のアルコール濃度が低下し、数値が下がることが期待できます。ただし、個人差があるため、再度測定して確認することが重要です。
 
時間を置いた後は、再度アルコール検知器で測定して数値の変化を確認します。数値がゼロになるまで、運転は控えるようにしましょう。

水分補給

適度な水分補給は、アルコールの代謝を促進する助けとなります。水やスポーツドリンクを摂取して、体内のアルコール濃度の低下をサポートしてください。

アルコール検知器(アルコールチェッカー)の数値を過信せず、酒酔いしていないか確認する

アルコールの影響は個人差が大きく、同じ量を飲んでも体調や体質によって血中アルコール濃度や代謝速度が異なります。そのため、アルコール検知器の数値を参考にしつつ、対象者の体調や状況を総合的に判断することが重要です。
 
酒気帯び運転の基準値は「0.15mg/l以上」ですが、道路交通法第65条第1項において「何人も、酒気を帯びて車両等を運転してはならない」と遵守事項が定められております。
 
そのため、数値にかかわらず「酒酔い運転」と判断されれば罰則の対象で、酒気帯び運転よりも重い刑罰がくだされます。
 
アルコールチェックの数値にかかわらず、厳しく注意してください。
 
安全運転を心掛けるためには、アルコールを摂取した際には十分な時間を置き、確実に体内のアルコールが分解されてから運転するよう努めましょう。
 
お酒ごとによる、アルコールが抜ける時間については、こちらの記事も参考にしてください。
関連記事:酒気帯び運転はビールを何杯飲んだら?少量でも飲酒運転はNG | SAFETY LIFE MEDIA

アルコール検知器なら中央自動車工業の「SOCIAC」

アルコール検知器の選定や運用方法については、製品の精度や機能を確認し、適切なものを選ぶことが推奨されます。また、定期的な点検やメンテナンスを行い、常に正確な測定ができる状態を保つことが大切です。
 
中央自動車工業では、アルコール検知器の品質向上と普及を通じて、飲酒運転の根絶を目指しています。
 
中央自動車工業のアルコール検知器「SOCIAC」は、息を吹きかけるだけの簡単操作で、購入したその日から誰でも気軽に使用することが可能です。また、官公庁や企業の採用実績として50,000件以上を誇ります。
 
電気化学式センサー搭載の「SOCIAC NEO」なら、スマートフォンアプリで計測結果を自動送信できるので、とても便利です。
 
センサー交換や修理等のアフターサービスも充実しているので、何か不具合があった際にも気軽にご相談ください。
 
SOCIACの商品詳細は、次のページからご確認ください。
アルコール検知器(アルコール検知器)ソシアック | 中央自動車工業株式会社 (sociac.jp)

まとめ

アルコール検知器は運転前後の計2回の測定、対面での確認が基本です。表示された数値が0.15mg/l以上であれば、酒気帯び運転の基準を超えていることになります。
 
また、市販品で表示される数値は目安であり、数値にかかわらず酒酔い運転の可能性があります。
 
アルコール反応が出た場合は運転を見合わせたり、時間を置いて水分補給をしたりしながら、再度測定するなどの対処をしてください。

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