2024.10.28
危機管理
居眠り運転は危険!居眠り運転の前兆や原因、対処法について
長距離運転や長時間運転をするドライバーにとって、気を付けたいのが居眠り運転です。睡眠不足だったり疲労が蓄積していたりすると、居眠り運転に陥ることがあります。
この記事では、居眠り運転が発生しやすい時間帯や場所、居眠り運転の前兆や原因を消化し、居眠り運転の対処法について解説していきます。
目次
居眠り運転が発生しやすい時間帯、場所
こちらでは、居眠り運転が発生しやすい時間帯や場所について解説していきます。
居眠り運転が発生しやすい時間帯
居眠り運転が発生しやすい時間帯は「深夜0時〜早朝」「14時〜16時」と言われています。これは、体内時計による脳の覚醒水準が影響していると言われているからです。
- ●6時頃→覚醒水準が一番低い
- ●10時頃→覚醒水準が一番高くなる
- ●13時~16時頃→覚醒水準が少し低下する
- ●17時~19時頃→覚醒水準が再度上昇する
- ●20時以降→覚醒水準が段々と低下していく
個人差はありますが、一般的に脳の覚醒水準はこのようなサイクルになっています。
覚醒水準が低下している時間帯は当然眠くなりやすく、深夜0時〜早朝、または午後2時〜午後4時に居眠り運転が発生しやすいのです。
居眠り運転が発生しやすい場所
居眠り運転が発生しやすい場所は、高速道路や国道です。高速道路や国道での運転は、同じ景色が続きやすく単調に感じやすいために、居眠り運転を誘発しやすいと言われています。
特に高速道路や国道のカーブ地点に差し掛かると、居眠り事故が発生しやすいです。対向車と衝突したり、道路の外の壁などに激突したりといった事故です。
居眠り運転の罰則
居眠り運転をした場合、事故を起こさなければ罰則の対象にはなりません。ただし、「過労が原因で居眠り運転を引き起こした。」となれば過労運転が適用され、以下の処罰の対象です。
刑事処分 | 行政処分 | 違反点数 |
3年以下の懲役、または50万円以下の罰金 | 運転免許の取り消し(免許の再取得ができない期間2年) | 25点 |
居眠り運転の前兆
居眠り運転の前兆として「運転中、意識が飛んだ。」といったことがあります。それは「マイクロスリープ」と呼ばれるものです。
マイクロスリープとは、運転中にも関わらずウトウトしてきて、数秒~十数秒寝てしまう症状です。
マイクロスリープ中は目を開けていたとしても、脳のパフォーマンスが著しく低下しています。そのため、見たり聞いたりしている認識はできていない可能性があるため、運転しているのに記憶がない状態に陥ることもあります。
マイクロスリープは運転中以外にも、仕事中や勉強中などでも発生しやすく、誰でも陥りやすい症状です。
居眠り運転の原因
居眠り運転の原因は、睡眠不足や薬の副作用が考えられます。
睡眠不足
「居眠り運転の前兆」でも紹介した「マイクロスリープ」は、睡眠不足が原因で起こると言われています。
睡眠不足とは睡眠時間が単に短いだけでなく、睡眠の質が悪いときにも起きやすいです。
睡眠の量の不足 | 睡眠の質の低下 |
・睡眠時間を十分に確保できていない (徹夜、時差ボケなど) |
・睡眠が浅く、寝ている途中で何度も目が覚めてしまう ・睡眠障害 (不眠症、睡眠時無呼吸症候群など) |
これらの睡眠不足は、マイクロスリープを起こしやすくなります。睡眠障害の疑いがある場合は医師の診断を受け、しっかりと治療をして睡眠の質の改善を計りましょう。
薬の副作用
服用した薬の副作用によって眠気を感じてしまい、居眠り運転に繋がることがあります。
風邪薬や花粉症の薬には、抗ヒスタミン薬が配合されているものが多いです。これには鼻水やくしゃみを抑えるほかに、脳に入ると眠くなるという副作用が働く場合があります。
そのため薬を服用する場合には、必ず副作用について確認してください。眠気を引き起こす副作用がある場合は違う薬を処方してもらうか、薬を服用した後は車を運転するのは極力避けましょう。
居眠り運転の対処法
こちらでは、居眠り運転の対処法について解説していきます。
カフェイン摂取後に15分程度の仮眠
公益財団法・高速道路調査会の「高速道路での居眠り運転防止に向けた効果的な対策に関する調査研究 」によると、カフェインを摂取してから15分程度の仮眠をとることが、居眠り運転の対処法としては有効とされています。
カフェインは眠気を覚ます作用がありますが、効果が出るのは摂取してから15分以降です。そのため、コーヒーなどでカフェインを摂取してから、15分ほど仮眠することで居眠り運転の対策になります。
注意点としては、30分以上の仮眠はとらないことです。30分以上寝てしまうと、仮眠ではなく本格的な睡眠に入ってしまうため、必ず30分以内の仮眠を心掛けてください。
長距離運転の際は2時間に1回ほど休憩する
長距離運転の際は、2時間に1回ほど休憩するようにしてください。
居眠り運転は、単調な景色が続く高速道路や国道で起きやすいと言われています。長距離運転をする際は、高速道路や国道を使用する場合が多いです。
また、知らぬ間に疲労が蓄積しているため、2時間に1回ほど休憩して疲労回復に努めてください。休憩の際は車から降りてストレッチして、軽く体をほぐすようにしましょう。
ガムを噛む
運転中に眠気を感じた際は、ガムを噛むと脳の血流が増えて活性化するため、良い眠気覚ましになります。
メントールやミント系のガムの場合、味覚から刺激や清涼感もあるため、特に眠気覚ましに効果的です。
ガムが苦手な場合は、歯ごたえがあって長い時間噛んでいられる、おしゃぶり昆布やハードグミがおすすめです。
同乗者と会話したり音楽を聴いたりする
同僚や友人などの同乗者がいる場合は、適度に会話をするようにしましょう。1人で運転している場合は、音楽やラジオをつけたりして、一時的な覚醒効果を促すようにしてください。
まとめ
居眠り運転自体に罰則はありませんが、居眠り運転をすると事故を起こす可能性が高くなります。睡眠不足と感じている場合は、カフェインを摂取してから、15分程度の仮眠をとるようにしてください。
長距離運転や長時間運転で眠気を感じてしまう場合は、ガムを噛んだり音楽を流したりして、一時的に脳を覚醒させましょう。