2024.06.30

運送業界

運送業界で働こう!トラックドライバーに向いている人とは?

深刻な人手不足が叫ばれている運送業界において、トラックドライバーの需要は拡大しています。主に荷物の輸送業務を担うトラックドライバー。

この記事では、運送業界への就労を考えている方へ向け、トラックドライバーに向いている人の特徴や資質について解説します。

目次

トラックドライバーの業務内容

トラックドライバーの主な業務は、荷物・貨物の輸送です。特定の荷物や貨物を、所定の時間内に指定された目的地まで運ぶ作業を生業とします。
 
輸送する荷物・貨物の量や移動距離は様々であり、片道数百kmを運転する長距離ドライバーから所定のルートを回る宅配ドライバーなど、業務内容により異なります。

トラックドライバーの主な業務

また、トラックドライバーの業務は車両の運転ばかりではありません。主な業務内容は以下の通りです。
 

  • 輸送:トラックなど、輸送に必要な車両を目的地まで運転する
  • 集荷:荷物や貨物を送り主から回収する
  • 積載:荷物や貨物をトラックに積み込む
  • 荷卸:荷物や貨物をトラックから下ろす
  • 伝票:業務に必要な伝票の作成
  • 梱包:荷物や貨物を包装作業
  • 整備:車両の可動チェック
 
業務の詳細は、各運送会社や雇用形態により異なります。ただし、車両の運転以外にも必要な業務があることに留意しなければなりません。

トラックの種類と業務範囲

様々な業務をこなさなければならない運送業ですが、使用するトラックも一律ではありません。
 
運送業に使用するトラックは最大積載量に応じてサイズに規定があり、必要な免許の種類も異なります。主なトラックや免許の種類をまとめました。
 

運送業に使用するトラックの種類と必要な免許
種類 小型トラック 中型トラック 大型トラック
最大積載量 3t以内 6.5t以内 6.5t以上
輸送距離 近距離(200km程度まで) 中距離(300km程度まで) 長距離(300km以上)
必要な免許 普通免許または準中型免許以上 中型免許または大型免許 大型免許
主な業務 ルート配送(個人宅や企業に配送) 主要都市の集配所や工場などに配送 全国の都市にある集配所や工場に配送
 

トラックドライバーに向いている人の特徴

どんな職種にも向き・不向きがあり、トラックドライバーも例外ではありません。トラックドライバー に向いている人の特徴をまとめました。

車や運転好き

トラックドライバーには、長時間の運転が欠かせません。業務時間の大半を運転に費やす日もあるでしょう。前提として、車好きや運転が得意な人は向いているといって良いでしょう。

体力に自信がある

トラックドライバーの業務は肉体労働です。積載や荷卸はもちろん、集荷や梱包にも体力を要します。また、長時間にわたって運転席に座り続ける行為は、思いの外体力を消耗するでしょう。

長時間の運転や肉体労働に従事するためには、十分な体力が必要不可欠です。体を動かすことなど、体力に自信がある方にはおすすめできる職種です。

安全意識が高い

トラックドライバーには、道路交通法に準じた安全運転が求められます。業務中の交通違反や事故は、あってはなりません。
 
運転中の安全確保に敏感であり、事故や違反に対して高い危機意識を持てる人物が理想的です。

トラックドライバーに向いている性格は?

トラックドライバーを生業とするためには、性格的な相性も重要です。長時間の運転に従事するトラックドライバーには、以下のような性格の方が向いているかもしれません。

冷静な人

車両の運転には冷静さが求められます。公共の道路には車両が溢れており、時にはマナーやモラルのないドライバーに出会うこともあるでしょう。交通ルールを守らない歩行者に、肝を冷やす機会があるかもしれません。
 
ただし、その度に感情が爆発したり、頭に血が上ったりするようでは失格です。状況に応じて適切な判断ができる冷静な人物こそ、トラックドライバーに適した性格の持ち主といえます。

几帳面な人

運送業は、他人(送り主)からの荷物を預かり運搬する仕事です。荷物や貨物の取扱い(移動や保管など)には細心の注意を払わなければなりません。
 
性格的に大雑把な人や面倒くさがりの人は、荷物の破損や紛失などのトラブルに繋がります。荷物や貨物の取り扱いには、几帳面な人物が向いているでしょう。

責任感がある人

トラックドライバーは孤独な仕事です。業務ノルマや運転スケジュールなど、業務中の行動は自分で管理しなければなりません。自分を律し、業務に携われる責任感の強い人物が求められます。

トラックドライバーに求められる資質や能力

トラックドライバーに向いている人の特徴や性格を見てきました。ただし、向いているからといって必ずしも業務がこなせるとは限りません。日々の業務を遂行するためには、以下のような資質や能力が必要不可欠です。

高度な運転スキル

高い運転スキルは、トラックドライバーに求められる基本的な資質や能力です。純粋な運転スキルに留まらず、車両の知識や地理・地形・ルートの把握など、運転に関わる様々な能力が問われます。

業務に対する調整力

車両の運転にトラブルはつきものです。悪天候や交通事故、大型連休中の渋滞など、運送スケジュールを乱す要素は尽きません。
 
トラブルに見舞われた際には、ルートやスケジュールの変更など、臨機応変な調整能力が求められます。

環境適応力

運送業務中のトラックドライバーは、高速道路のサービスエリアや一般道の駐車スペースなどを利用して仮眠や休憩を取ります(主に長距離ドライバー)。
 
勤務中は一日の大半を車中で過ごさなければならず、一般的な仕事とは勝手やリズムの異なる生活を強いられます。特異な生活に慣れるためには、相応の環境適応能力が求められます。

トラックドライバーに向いていない人

トラックドライバーに向いている人や、必要な資質について解説してきました。では、トラックドライバーに向いていない人についても確認してみましょう。

激情型の人

運転中にイライラするなど、感情が昂りやすい人はトラックドライバーに向いていないでしょう。イライラなどのストレスは運転に悪影響を及ぼし、事故や違反のリスクを高めます。また、配送中の荷物や貨物の損傷などにも繋がりかねません。

規則正しい生活を望む人

トラックドライバーの生活リズムは、不規則になりがちです。状況次第では、夜間走行や長距離走行が必要なケースも発生します。
 
出勤・退勤時間が固定されている仕事など、規則正しい生活を望んでいる人にとっては向いていない職種かもしれません。

自己管理が苦手な人

車両の運行状況は刻々と変化します。トラックドライバーには、常にスケジュールを意識した業務が求められます。あらゆる状況を想定し、所定の時間内に目的地まで荷物・貨物を送り届けなければなりません。
 
適切かつ効率的なスケジュール管理が苦手な人にとって、トラックドライバーの仕事は不向きといえるでしょう。

まとめ

運送業界は慢性的な人手不足が叫ばれています。ただし、誰でも可能な仕事ではありません。トラックドライバーの仕事に興味がある方は、具体的な業務内容と自身の性格や資質を鑑み、最良の選択をしてください。

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