2022.04.06
製品情報
法改正で義務化されるアルコール検知に対応! スマホアプリ連動型のアルコールチェッカーとは?
目次
令和4年4月及び10月より施行される「改正道路交通法施行規則」では、白ナンバー(自社の社員や荷物を無償で運搬する)事業所に対し、飲酒運転根絶を目的とした新たな法令が義務化されました。
※追記(2022年9月15日)
警察庁は2022年9月15日、2022年10月から実施する方針だったアルコール検知器を使用したアルコールチェックの義務化を、当面の間延期とする発表を行いました。
運行管理者安全運転管理者は、運転者の状態を目視で確認、酒気帯びの有無を1年間記録することに加え、運転者はアルコールチェッカーを用いた測定が必要になります。
アルコールチェッカーは現在でも利用されているツールであり、様々な種類が製造・販売されています。
この記事では、アルコールチェッカーの中でも、スマートフォンアプリと連動可能な製品の機能や使用方法について解説します。
アプリと連動できるアルコールチェッカーがある
概要
体内のアルコール濃度を図るための機器である、アルコールチェッカー。アルコールの検知には、呼気を利用する方法が一般的です。
酒気帯び運転におけるアルコールの基準値は、道路交通法で厳格に定められています。アルコールチェッカーは、機器に息を吹きかけることで体内のアルコール濃度を検知することが可能です。
中でも、スマートフォンアプリと連動できるタイプのアルコールチェッカーは、使用場所を選ばず、車両の運転者が利用しやすいことから需要が拡大しています。
特徴
片手に収まる程度の機器内部には、電気化学式や半導体式ガスのセンサーが搭載されています。
測定された呼気中のアルコール濃度データは、専用のアプリからクラウドにアップロードしたりパソコンに転送することが可能です。
スマートフォンとの接続方法は、ケーブルタイプやBluetoothタイプなど、製造元により様々です。
利用の流れ
アルコールチェッカーと連動可能なスマートフォンアプリは、各事業所や営業所が利用している運送業務管理システムと相互に関連づける必要があります。(※運送事業従事者が利用する場合の事例)
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運送業務管理システム(IT点呼システムなど)の取得
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必要機器の準備(パソコンやスマートフォン、アルコールチェッカー などの周辺機器)
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データの登録と設定(マスタ登録や、ID・パスワードの取得)
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運送業務管理システムと周辺機器の紐付け(スマートフォンアプリを利用する際に必要)
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利用開始(IDやパスワードによって個人を識別し、確実な酒気帯びチェックが可能)
スマートフォンアプリに記録するメリット
飲酒意識の向上
最新の機器には、デジタル管理による個人識別はもちろん、不正防止機能、測定結果のリアルタイム送信など、確実かつ正確に酒気帯びチェックが行える機能が完備されています。
これらのデータがPCやクラウドに記録されることで、運転者の飲酒意識向上を期待することができます。
遠隔地から記録の送信ができる
据え置き型のアルコールチェッカーでは、持ち運びができないので自宅や出先からアルコールチェックの記録に物理的な制限が伴います。
スマートフォンアプリからクラウドやPCにデータを送信することでデータの確認や閲覧がいつでも可能になり、最新のデータを運行管理者と運転者がリアルタイムで共有することができます。
データ管理の円滑化
多くの運転者を抱える事業所や営業所では、個別の運転者の情報記録作業に多くの労力を伴います。
クラウドやPCにデータを記録することで、すべてのデータの一元管理が実現します。
資料の保管スペースがいらない
紙によるデータの管理及び、保管の手間がありません。膨大な資料を保存するためのスペースに、頭を悩ませる必要がなくなります。
アプリ連動型アルコールチェッカーを使用する際の注意点
アプリ連動型のアルコールチェッカーには、留意しなければならないポイントが存在します。使用の際には、以下の点に気を配りましょう。
①動作環境の確認
連動するアプリには、動作環境を満たしたスマートフォンが必要です。端末次第では、利用できない場合があることに注意しましょう。
また、通信機能が必要なものがほとんどですので導入前には製造元に確認をしましょう。
②機器により異なる機能
アプリ連動型のアルコールチェッカーは、様々な企業から豊富な種類が製造・販売されています。主な機能や特徴に大きな差はありませんが、細かい性能や品質には異なる点も存在します。
使用に際しては、事業に即した機器を選択する必要があるでしょう。
③センサーの寿命
アルコールチェッカーには、アルコールを検知するためのセンサーが内蔵されています。優れた反応精度を誇るセンサーですが、寿命が存在します。
使用期限や測定回数で寿命が設定されており、寿命が過ぎた端末は本体の買い替えや、部品の交換が必要になります。
④アルコール以外に対する反応
アルコールチェッカーに搭載されているセンサーは、非常に高感度です。測定の際には、稀にアルコール以外の成分に反応してしまうことがあります。
誤って反応する事例
- ・たばこの煙(煙に含まれる一酸化炭素など)
- ・洗口液(うがい薬や義歯安定剤など)
- ・薬(内包する成分によって反応する場合あり)
- ・口臭(呼気に含まれる可燃ガス成分など)
- ・飲食物(アルコールを含んだ料理や特定の香料など)
⑤測定環境の選定
信頼性の高い結果には、測定する環境選定も重要です。たばこの煙や周囲の匂いなどが強い場所、高温多湿や氷点下の屋外などで測定することは避けましょう。
まとめ
今後の法改正に伴い、安全運転管理者選任事務所におけるアルコールチェックが義務化されます。専用のアプリと連携できるアルコールチェッカーは、これまで以上に重要なツールとなるでしょう。
弊社では2002年からアルコール検知器「ソシアック」シリーズの製造・販売を開始しており、専用アプリ・クラウドとの連携が可能な「ソシアック・ネオ」、「ネオブルー」も製造・販売しております。クラウドシステムとの連携により、各拠点データの一元管理等も可能となっております。詳細は以下よりご確認ください。